連載 往復郵便・第7回
出すぎたり出てくれなかったり
頭木 弘樹
,
榊原 千秋
pp.774-775
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201770
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便秘の赤ちゃんとお母さんのお話、とても興味深かったです。「便が漏れた経験と同じくらい、便が出なくて苦しかった経験も存在すること」と榊原さんは書かれていますが、まさにおっしゃる通りですね。
実は私は、便が漏れた経験だけでなく、便が出なくて苦しい経験もしています。潰瘍性大腸炎という便が漏れる方の病気で手術をして、その結果、腸閉塞という便が出なくなる状態が起きるようになってしまいました。腸閉塞は、開腹手術をした人にはしばしば起きることですが、出過ぎることでさんざん苦しんで手術をしたら、今度は出なくなることでまたさんざん苦しめられるとは、それはないだろうと思いました。どちらか一方だけにしてよ。両方はないでしょ、と。
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