病院管理フォーラム 経営管理—職員活性化の歩み・3
当たり前のことを当たり前に
田岡 輝久
1
1坂出市立病院診療部
pp.1150-1151
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902877
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坂出市立病院はわずか数年の間に,巨額の不良債務を抱えたどうしようもない赤字病院から,全国の自治体病院の中でも屈指の経営優良病院に生まれ変わった.きっと読者諸氏は多くの自治体病院が赤字で苦しむ中,「なぜ坂出市立病院が短期間で黒字経営に転換できたのか」をお知りになりたいかと思う.しかし,この5年間,診療部長として病院経営健全化にかかわってきた筆者としては当院が特別なことをしてきたとは思わない.ただ,職員全員が病院の基本理念を念頭に,その実現に向けて,「当たり前のことを,当たり前に」してきただけである.
本稿では,「患者および地域の住民」のために今までやってきたことをいくつか紹介するとともに,坂出市立病院という組織の活性化を図るうえで「一体何がよかったのか」についての私見を述べたい.
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