私のくふう
肺双球菌の長期保存法
佐藤 征
1
1弘大付属病院検査科
pp.1289
発行日 1969年12月15日
Published Date 1969/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906646
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細菌検査の学生実習や細菌学的研究においては,各種細菌の菌株を常時保存しておく必要があるが,多忙な細菌検査室において,これら菌株を頻回維代することはかなり煩雑である.従来,特に生存期間の短い菌については,種々なくふうがなされており,肺炎双球菌もその1つである.本菌は自己融解酵素(pH 7.0—7.2で最も活性)を産生し,すみやかに死滅することが知られている.その生存期間は,血液寒天斜面でせいぜい3週間,ブイヨンで数日間が限度である.そこで保存の方法を種種検討した結果,下記する方法により,6カ月間の長期保存を確認しているので紹介する.
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