今月の主題 耐性菌をめぐって
技術解説
薬剤耐性メカニズムと遺伝学的検査
橋本 一
1
Hajime HASHIMOTO
1
1群馬大学医学部微生物学教室
キーワード:
耐性機構
,
MIC測定
,
耐性伝達
,
多剤耐性
,
耐性誘導
,
突然変異
Keyword:
耐性機構
,
MIC測定
,
耐性伝達
,
多剤耐性
,
耐性誘導
,
突然変異
pp.1141-1148
発行日 1989年10月15日
Published Date 1989/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914079
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細菌の薬剤耐性機構には,薬剤の方を分解や修飾で不活化する場合と,菌自身が変わり透過性や作用点の親和性が低下する場合とある.前者はプラスミドによる場合が多く,染色体性耐性は多く後者である.耐性発現は量的にMICで示されるが,誘導耐性と突然変異によるMICの動きも考慮すべきである.検体における耐性菌と感受性菌の混在,また多剤耐性菌では異なる遺伝体上の耐性遺伝子の存在とその伝達性も解析することが望ましい.
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