連載 アーキテクチャー×マネジメント・66
鳥取県立中央病院
岡本 和彦
1
1東洋大学理工学部建築学科
pp.412-416
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211200
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
■はじめに
鳥取県立中央病院は,1891年に設立された私立因幡病院を源流とする歴史ある病院である.戦中に日本全土の医療施設普及を目的につくられた日本医療団により鳥取県中央病院となり,医療団が戦後解散したのに伴い,1949年に鳥取県に経営が移管され,現在の鳥取県立中央病院が発足した.
現在の敷地に移転したのは1975年であり,今回の建て替えはその築43年の建物の敷地内解体新築である(図1).この旧建物というのが建設当時,建物とその運用が大きな話題となったため,本稿では旧建物との比較を通じて論じたい.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.