連載 病院めぐり
山口県立中央病院
武田 理
1
1山口県立中央病院
pp.217
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902849
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防府市は山口県のほぼ中央部にあり,瀬戸内海に面した産業都市です.古くは大化の改新によりここに周防の国府が設置され,平安時代には菅原道真公が九州の太宰府へ左遷される旅の途中に周防の国司の館に滞在されたこともあり(日本三天神の1つである防府天満宮があります),近世では毛利氏の支配下で塩田による製塩業が発達,産業都市防府の基盤が築き上げられました.
山口県立中央病院は山口県の中核を担う病院として昭和24年に山口県立防府総合病院として発足し,昭和58年に現在地(本郷 碩院長,外科)へ移転されました.現在,診療科18科,病床数500床,常勤医師80名余りが勤務しています.公的医療機関として臨床研修医教育のみならず,僻地中核病院として周辺地域への診療,医師派遣による地域医療の充実をはかり,最近では癌センター構想下に医師および看護婦の国内留学,研修などが盛んに行われています.
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