病院めぐり
鳥取県立中央病院外科
岸 清志
pp.73
発行日 1998年1月20日
Published Date 1998/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903082
- 有料閲覧
- 文献概要
現在の鳥取県立中央病院は昭和50年,鳥取市内からおよそ6km離れた千代川河口に近い郊外に新築移転されました.その後救命救急センター,腎センター,周産期センター,総合検診センターを組織し,診療科21科を擁し,今では名実ともに鳥取県東部の中核病院として重要な役割を果たしており,とくに高度先進医療を担うことが求められています,平成8年9月には手狭となった外来部門を切り離し,amenityを重視した新外来棟が完成,同時にコンピュータによるオーダリングシステムが導入されました.病床数417床,平均在院日数約20日,常勤および非常勤医師数59人,1日外来患者数は950人程度です.鳥取市の人口14万人に周辺人口を合わせてもたかだか30万人足らずの医療圏に同規模病院が当院を含め4病院もあり,小さなコップの中での熾烈な生き残り戦争が展開されています.ある程度以上の医療レベルを保たなければ病院としての存在意義が消滅する状況は反面,患者の立場からは望ましい環境にあるといえます.
さて当外科は昭和43年,鳥取大学医学部第1外科(綾部正大第1外科初代教授)から2名の外科医が派遣されスタートしました.その後,麻酔科,脳神経外科,心・血管・呼吸器外科(乳腺,甲状腺も担当)が独立新設され,昭和50年からは消化器・一般外科(昭和60年からは小児外科増設)に専念することとなりました.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.