特集 病院給食管理
病院給食の労務管理—1.総論
菅谷 章
1
1厚生省病院管理研究所
pp.44-49
発行日 1968年2月1日
Published Date 1968/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203287
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1.序論--病院給食の意義
いうまでもなく病院は,入院患者にとっては生活の場であり,療養の場でもある。
患者は,入院によって一定期間,生活の場を病院に移して療養に専心することになる。入院することによって彼の生活の場は,病院内に,ときとして病室内に限定されるばかりではなく,また時間的にも,入院期間中はすべての時間を病院で過ごさざるをえなくなる。したがって患者にとっては,すでに病院は治療の場としてだけではなく,生活の場としても重要な位置を占めるようになる。だが病院が患者にとっては生活の場としていかに重要な位置を占めているとはいっても,患者が病院で生活するのは,すべては病気の治癒のためであることを忘れてはならない。
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