特集 病院給食管理
栄養指導の実際と問題点—3.川崎病院(岡山)の場合
道下 美智子
1
,
梅島 元子
1
,
草地 泰子
1
1川崎病院栄養科
pp.38-43
発行日 1968年2月1日
Published Date 1968/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203286
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はじめに
近年病気の治療に用いられる薬の進歩は大変めざましいものがあるが,一方患者の食事指導についての研究は,まだまだ多くの課題を残している。
食事療法とは,単に指導書どおりの食事を与えるというのではなく,同じ病気でも患者の年齢性,体格,病気の軽重によって栄養所要量が異なるので,各患者に適切な食事の決定をし,具体的な指示をすることが必要である。総合病院といえども,外来や病室においては,医師の患者に接する時間は短かく,患者の栄養に対する知識も非常に低いため,十分な理解を得ることはなかなかむずかしいことが多い。
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