第20回日本病院学会シンポジウム
病院の労務管理
落合 勝一郎
1
,
西村 静一
2
,
平野 勝子
3
,
井上 昌彦
4
,
亀卦川 正喜
5
1聖路加国際病院
2社会保険下関厚生病院
3新潟労災病院看護部
4日本大学板橋病院
5社会保険宮城第一総合病院
pp.57-67
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204239
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司会(落合)病院の労務問題は,ますます病院の日常の仕事の中に広がってふえてきております.これはまことに困った問題であろうと思います.また健全でない労務問題の処理は,収支の不均衡であるとか,人手不足であるとか,病院を取り巻く環境悪化の主要な要因をなしていると考えます。
一般に労務管理は,狭い意味では労使の関係もありましょう.それから労働組合対策もございましょうし,職員の福祉厚生という問題もございましょう.それから労働時間管理など労働条件の問題も含んでおると思います.そのほか,教育訓練の問題もあろうかと思います.いろいろこういう幅広い業務が含まれておりますけれども,これから担当いたしますシンポジウムでは,病院において,よい労使関係を作るにはどうしたらよいか,労使間に紛争を起こさないように,混乱を起こさないように,もめごとを最小限度に止める,労使双方に信頼ができる安定した労使関係を作り上げるには,いったいどうしたらいいかという問題にしぼりまして,講師の皆さまにそれぞれのお立場から発言していただくことになっております.
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