第17回 日本病院学会パネルディスカッション
病院給食のあり方(その1)—とくに基準給食を中心として
小山 三郎
1
,
松浦 公二
2
,
美馬 陽
3
,
日西 義之
4
,
安永 幸生
5
,
東浦 トヨ子
6
1大阪赤十字病院
2厚生省保険局医療課
3健康保険鞍馬口病院
4大阪回生病院事務部
5名古屋第一赤十字病院給食課
6愛知県がんセンター
pp.70-75
発行日 1967年9月1日
Published Date 1967/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203168
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司会昨年の第1回臨床栄養研究会で基準給食と特別加算と題するシンポジウムが行なわれ,主として栄養士の立場からいろいろと討議されて,はたして病人に2400カロリーの栄養量が心要なのだろうか,また給食費の60%を材料費に当てるだけでは満足な内容の給食はできない。栄養指導料を設けるべきだとか,あるいは特別加算の枠を拡大すべきである等々の発言があったようです。そのとき基準給食の指導,調査に当られる方からこういった意見は病院の最高責任者である病院長の声として出されるのが望ましいといったようなご発言があったようであります。これらの問題について病院管理者においても決して無関心であったわけでなく,すでにたびたび論議され,昨年の12月15日の全国公私立病院連盟主催の全国病院大会において,給食費を34.3%すなわち1日97円30銭のアップを本年1月から緊急是正すべきであるといった要望が決議されたことは,周知のとおりでごありますけれども,遺憾ながらいまだに是正の運びにいたっておりません。こういったときに本問題を日本病院学会が取りあげて,皆様の忌憚のないご意見をうけたまわるということは,まことに意義深いことと存じます。
さっそくパネラーの講師の先生方をご紹介いたしますが,第1席は厚生省の保険局医療課の村浦公二先生でございます。
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