研究と報告【投稿】
病院検査室の実地医家への開放—開設後3年間の利用状況
安岡 英武
1
,
武田 勇
2
,
川上 義太郎
2
1島根県立中央病院
2島根県立中央病院臨床検査科
pp.77-81
発行日 1967年9月1日
Published Date 1967/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203169
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医療の発展に伴い,疾病の診断に必要な情報を提供する臨床検査はますます重要なものとなりつつある。病院においては,その検査設備は日に日に充実されつつある。一方実地開業の医師においても,その必要性が痛感され,医師会直営の臨床検査センターが各地に相次いで開設されつつある1)。しかし,これにしてもかなりの費用と設備を要し,またさらに困難なことは,質のよい熟練した検査技師を集めることである。そこで考えられることは,十分な検査設備を有し,優秀な検査技師を揃えている病院検査室を実地開業の医師へ開放することである。そこで,このような考え方から,島根県立中央病院は,昭和39年6月より病院検査室を地元医師会である出雲医師会に開放し,臨床検査センターの委託業務を始めた。その経過の概要はすでに発表しているので2)3),今回はその後の経過について報告する。
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