連載 クロストーク医療裁判・7
末期がん患者の家族に対する告知―最高裁平成14年9月24日判決の事例から
小川 卓逸
1
,
朴 或
2
,
原田 賢治
3
1東京地方裁判所
2東京大学法学政治学研究科博士課
3東京大学医学部附属病院医療安全対策センター糖尿病・代謝内科
pp.744-747
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100376
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がん告知については,これまで様々な問題が議論されてきました.例えば,誰にがんであることを告知すべきか,どのように告知すべきかといった問題です.
患者本人に対するがん告知の問題を正面から取り上げて判断した最高裁の判例は,未だ存在しません.しかし,がん告知の適否は,医療裁判でも時として争点になる難しい問題です.
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