連載 今,なぜ医療経営学を学ぶのか 基本からわかる医療経営学・4
病院における部門間コンフリクトの発生と解決
竹田 明弘
1
1関西国際大学経営学部
pp.748-751
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100377
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今回は,ヒューマンサービス組織であり,プロフェッショナル組織でもある,いわば専門性の高い人材が商品である組織において典型的に起こりうる問題について述べてみます.
「部門間コンフリクト」と聞くと,後ろ向きのイメージを受けるかもしれません.また,実際に病院経営に携わっている方には,「部門間コンフリクト」と聞いてアレルギー反応を示す人もいることでしょう.実際,筆者は部門間コンフリクトのヒアリング調査で,ある病院を訪問した際,最初に発せられたのは「当病院では組織の関係は良好ですので,コンフリクトといった難しい問題はありません」という言葉でした.その反面,「部門間コンフリクト」は直感的に本質的な問題であると感じている病院経営者や管理者が多いこともまた事実と思います.連載の第 4 回では,「部門間コンフリクト」とは何か,さらに「医療経営における部門間コンフリクト」と有効な解決法について解説していくことにします.
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