連載 クロストーク医療裁判・10
狭心症事件―生存していた相当程度の可能性―最高裁平成12年9月22日判決の事例から
望月 千広
1
,
畑中 綾子
2
,
落合 武徳
3
1東京地方裁判所
2東京大学大学院法学政治学研究科
3千葉大学大学院先端応用外科
pp.1007-1011
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100431
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事案
Aは,平成元年7月8日午前4時30分ころ,突然の背部痛で目を覚ましましたが,しばらくして軽快しました.Aは,自分で自動車を運転して医療法人社団Yが経営する病院(以下Y病院)に向かいましたが,途中で背部痛が再発したため,息子Xに運転を替わりました.
午前5時35分ころ,AはY病院の外来の受付を済ませ,まもなくB医師が診察を開始しました.
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