The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 22, Issue 10
(October 1988)
Japanese
English
講座
障害者と職業・10 聴覚障害
Employment of People with Disability. 10: Hearing Impairment
小川 仁
1
Hitoshi OGAWA
1
1東京学芸大学教育学部
1Faculty of Education, Tokyo Gakugei University.
pp.665-671
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104115
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聴覚障害に伴う職業上の不利は,聴力の損失それ自体のもたらすものに比べ,二次的な障害によるものが何倍も大きい.二次的障害の中では,言語発達の遅れをはじめ,コミュニケーション能力の停滞およびそれらから派生する社会性の未熟などが一般によく知られている.
これら二次障害は失聴時期,性質,程度,受けた教育の質や期間など複雑な要因の組み合わせの結果である.このため,残存聴力は比較的大きいにもかかわらず,低い言語レベルに止まる場合もある反面,損失が相当重度であっても優れた言語使用力を示す例や,健聴児とともに小・中・高校で学んだり,大学・大学院に進む例も少なくない.
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