Japanese
English
紹介
身体障害者に対するビリヤードの試み
Billiard for the Physically Handicapped
指宿 忠昭
1
,
大胡田 茂夫
2
,
小林 伸明
3
,
近藤 照彦
4
Tadaaki IBUSUKI
1
1群馬大学医療技術短期大学部
2中伊豆リハビリテーションセンター
3日本ビリヤード協会
4群馬県医師会温泉研究所付属沢渡病院
1College of medical Care and Technology, Gunma University.
pp.199-201
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103534
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はじめに
わが国におけるビリヤードは,身体障害者(以下,身障者)のスポーツ,レクリエーションとしてなじみが少ないが,欧米ではリハビリテーション病院,施設における治療訓練およびレクリエーションとして,また,学校教育の特殊体育プログラム,ささにコミュニティ・スポーツとして普及しているといわれている1-3).
また,Guttmann1)によると,ビリヤード競技種目の1つであるスヌーカー(Snooker)は,第二次大戦中,英国ストークスマンデビル病院でパラプレジアのスポーツとして導入された最初の種目の1つといわれ,現在も国際ストークマンデビル競技大会(International Stoke Mandevill Game,略称ISMG)で正式競技種目として採用され実施されている1).
一方,わが国における身障者のビリヤードに関する報告は極めて少なく5),かつ体系的にビリヤードの指導を行っている施設は皆無に等しい.
そこで今回は,脳血管障害による片麻痺,脊髄小脳失調症,脳性麻痺および頸髄損傷を主対象として実施しているビリヤードを紹介し,その経過について述べてみたい.
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