Japanese
English
◆報告
身体障害者のリハビリテーションにおける集団精神療法の試み
A Trial of Group Psychotherapy for the Physically Disabled
納戸 昌子
1
,
原 まり子
2
,
功刀 浩
2
Noto Masako
1
,
Hara Mariko
2
,
Kunugi Hiroshi
2
1帝京大学医学部附属病院リハビリテーション部
2帝京大学医学部精神神経科
1Department of Rehabilitation, Teikyo University Hospital
2Department of Psychiatry, School of Medicine, Teikyo University
キーワード:
集団精神療法
,
身体障害
,
障害受容
Keyword:
集団精神療法
,
身体障害
,
障害受容
pp.118-123
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
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- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:わが国では,身体障害者に対する集団精神療法に関する報告は少ない.これまでに筆者らは,精神科OTRと身障OTRとの連携により,計3グループ24名の身体障害者に対し,集団精神療法を試みた.集団精神療法におけるカタルシス・普遍性・受容・愛他性・対人関係技術・同一視・自己理解・ガイダンスなどの治療的因子が障害受容をめぐる心理的課題に対して有効に作用することが観察された.集団精神療法過程を通じて,抑うつ的で訓練への動機づけを失った患者が訓練に積極的になった例や障害を否認していた患者が現実に直面し抑うつ的になる例など,障害受容過程に対する援助の一つとなることを経験した.
Copyright © 1990, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.