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研究と報告
片麻痺患者の動的下肢筋力トレーニング―DetrainingおよびRetrainingがピークトルク値に及ぼす影響
Lower Extremity Muscle Training in Hemiplegic Patient: Effects of Detraining and Retraining on Peak Torque Values.
近藤 照彦
1
,
指宿 忠昭
2
Teruhiko Kondo
1
,
Tadaaki Ibusuki
2
1群馬県医師会沢渡温泉病院
2群馬大学医療技術短期大学部
1Sawatari Spa Hospital
2College of Medical Care and Technology, Gunma University
キーワード:
片麻痺
,
動的下肢筋力
,
トレーニング効果
Keyword:
片麻痺
,
動的下肢筋力
,
トレーニング効果
pp.517-521
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107097
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はじめに
サイベックスマシンを用いた筋力測定では,等速性筋力の定性化と定量化の両側面を兼ね備え,運動の速度を調節しながら単関節運動時の筋出力発揮の評価が可能であり,脳血管障害による片麻痺者(以下,片麻痺)へも応用されている.しかし,片麻痺の動的下肢筋力は,筋出力発揮において健常者と同様,角速度の増加に伴いピークトルク値の低下が示され,片麻痺の多くは角速度60%sec以上になると動作そのものの実施が困難となる場合が多い.そのため,片麻痺を対象とした下肢筋力測定では,等尺性および低速度の条件下で行われている.したがって,比較的高速度の条件による筋力測定やそのトレーニング効果を検討した報告はきわめて少ない現状である.
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