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特集 老人保健事業の現状と展望
老人保健事業へのとりくみ―日本作業療法士協会老人問題専門委員長の立場から
Participation in Health Services for the Aged: From Viewpoint of Chairman of the Committee on the Aged of Japanese Association of Occupational Therapists
松下 起士
1
Kazuo MATSUSHITA
1
1四天王寺悲田院
1Shitennoji-Hidein.
pp.561-566
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103137
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はじめに
日本作業療法士協会(OT協会)では「老人のための作業療法活動」を昭和55年より始めた.昭和57年に特設委員会として老人問題専門委員を設置し,2年を経過し現在に至る.当委員会の設置理由は今後ますます高まるであろう老人問題をOT協会としてどのように対応し,活動すべきか検討する機関として生まれたが,昭和58年2月に施行された老人保健法により当委員会は早急に,具体的な対応を迫られることになった.しかし,老人分野の作業療法は身障,小児,精神科などの作業療法の分野に比べ,活動している領域,それに従事している作業療法士(以下OTと記す)の数など,質,量とも明らかに劣っていることは否めない.このような現況の中で,当委員会の活動は緒についたばかりで,まだ十分に成果をあげるまでに至っていないが,老人分野におけるOTの果す役割,責任の重さは誠に大きい.この稿では当委員会の活動状況,老人分野の作業療法の現状,意義,問題点,将来の展望を中心に述べてみたい.
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