Japanese
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特集 上肢切断
上肢義手の使用状況と故障について
Usage and Accidents in Upper Extremity Prosthesis
鋤園 栄一
1
Eiichi SUKIZONO
1
1大阪厚生年金病院
1Department of Prosthetics and Orthotics: Osaka KoseiNenkin Hospital
pp.927-933
発行日 1981年11月15日
Published Date 1981/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102514
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はじめに
我々が,身障者に補装具(義肢,装具,車椅子など)をつくり支給していくうえで,装着による好成績を得ることができないものは,義手であるといっても過言ではない.下肢の義足では,歩くという単純な動作にすぎないが,上肢の義手では,日常生活動作はもちろんのこと,表情を含めた感情まで表現するのが手である.このような動作は,聾唖者が行っている手話をみても理解できる.またその他の機能として,温度を感知したり物の大きさや形なども読みとり情報を脳に与える機能も兼ね備えている重要な一部分である.この手を作るということは,バイオメカニクスを駆使しても完全な人間の要求に答えることは,月へ行くよりもむつかしいことである.
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