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研究と報告
高血圧性脳出血患者のリハビリテーション成績―外科治療45症例の5年後の追跡調査
Outcome of Rehabilitating Patients After Hypertensive Intracerebral Hemorrhage: Five-Year Follow-up of 45 Surgical Cases
伊藤 日出男
1
,
浅利 正雄
1
Hideo ITOH
1
,
Masao ASARI
1
1湖東総合病院
1Kotoh General Hospital.
pp.61-66
発行日 1980年1月15日
Published Date 1980/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102080
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Ⅰ.はじめに
高血圧性脳出血の外科治療後の機能予後について,脳神経外科領域からの1年以内の報告はみられるが1,2,3),リハビリテーション(以下リハ)領域からの長期にわたる追跡調査の報告は極めて少ないように思われる4).
われわれは秋田県立脳血管研究センターで外科治療をうけ,術後当院でリハ治療を行った高血圧性脳出血45症例の経過について退院後4年から6年10か月平均5年後の追跡調査を行った.本症例について術前の意識状態や血腫部位,および外科治療後当院での初診時から退院時までの日常生活動作(以下ADL)と運動機能の回復(特に上肢)について経過を観察し,調査時の状態と比較検討を加えた.その結果,脳神経外科領域の成績と必ずしも一致しない点や,機能予後に関する従来の判定時期に再検討を要すると思われる若干の知見を得たので報告したい.
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