今月の主題 新鮮脳卒中
手術適応
高血圧性脳出血
金谷 春之
1
1岩手医大第2外科
pp.78-79
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204566
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高血圧性脳出血は生命予後を直接左右する間脳に近く好発し,一部脳橋にも発生するため,それら脳幹が出血により破壊され,あるいは脳嵌頓による末期障害のものでは,もはや救命し難い.したがって本症の手術適応に関する規準は,1)脳幹の器質的障害の有無,程度を判別するとともに,2)術後推移,つまり生命予後はもとより脱落症状に対する機能予後をも判定しうるものでなければならない.紙面の都合上,好発部位である大脳出血について,教室の成績を中心に手術適応に関する私どもの考え方を述べる.
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