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講座
CTスキャン 3.診断Ⅰ―正常脳CT像と読影
CT Scan 3. Diagnosis 1, Normal Brain CT Scan
山田 英夫
1
Hideo YAMADA
1
1東京都養育院付属病院核医学放射線部
1The Yoikuin Tokyo Metropolitan Hospital.
pp.800-807
発行日 1979年11月15日
Published Date 1979/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102039
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はじめに
CT検査は,すでに述べられて来たように,原則的には身体を輪切りにする横断断層撮影法である.またCT検査には,従来の検査法になかった利点として,病巣の検出のみならず正常構造が詳細に観察出来るという特徴がある.しかし,この横断像は従来あまり見慣れていないので,その読影に当っては図譜などを参照するとともに,従来の解剖学と関連させながら,自分の頭の中で立体的構築を試みる必要がある.本講座の診断Ⅰでは,その様な点に考慮しながら正常CT像について考えて見たい.脳の萎縮の高度な老人のCT像は,脳の諸構造をはっきりと示してくれるので,適宜参考として挿入して行くこととする.現在CT検査の図譜,アトラスは英語で書かれたものが多いので,本講座でも解剖学名は英語を主とし,文章の中では出来るだけ日本語名と併記するようにした.
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