Modern Therapy 映像診断--治療へのアプローチ
CTスキャン
鈴木 正彦
1
,
高橋 康一
1
Masahiko Suzuki
1
,
Koichi Takahashi
1
1杏林大学医学部産科婦人科学教室
pp.833-841
発行日 1980年11月10日
Published Date 1980/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206339
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CT (Computed Tomography)は中枢神経系を中心とする頭部においては,すでにルティーン検査として繁用されており,機器の改良と相まって,胸腹部,骨盤腔内の疾患における診断上の意義も確立されつつある。骨盤腔内は臓器の生理的運動も少なく,CTのよい適応と考えられるが,生殖腺被曝などの問題もあり,他の領域以上にその適応に厳密さが要求されることも否定しえない1)。
したがって本稿では,CTの絶対的適応ともいえる悪性腫瘍の病態の把握,治療法の選択,治療効果判定,予後追跡などを中心に,CT応用の現況と将来の展望について述べることとしたい。
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