Japanese
English
特集 脳性麻痺のリハビリテーションⅠ
脳性麻痺の早期診断
The Early Diagnosis of Cerebral Palsy.
穐山 富太郎
1
,
川口 幸義
1
,
松本 直昌
1
,
土田 廣
1
,
M. サイボルト
1
Tomitaro Akiyama
1
,
Yukiyoshi Kawaguchi
1
,
Tadamasa Matsumoto
1
,
Hiroshi Tsuchida
1
,
Margarete Seybold
1
1長崎大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nagasaki University School of Medicine.
キーワード:
脳性麻痺
,
早期診断
,
原始反射
,
立ち直り反応
,
平衡反応
Keyword:
脳性麻痺
,
早期診断
,
原始反射
,
立ち直り反応
,
平衡反応
pp.7-22
発行日 1974年1月10日
Published Date 1974/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103081
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【抄録】 乳児脳性麻痺の超早期治療の重要性がBobath夫妻らの努力により認められ,Köngはその効果について論じ,最近わが国においても多大の関心がもたれている.しかし乳児脳性麻痺の超早期診断は必ずしも容易ではない.われわれはあらためてその重要性を述べるとともに,過去3年間にわたり行なってきたその具体的な診断方法について述べる.運動発達の評価にはMilaniのチャートを用いたが,早期診断にとってきわめてすぐれたチャートであるため,ここに紹介した.早期診断にとってさらに大事なことは,正常乳幼児の発達段階に関する一般的な知識とともに,脳性麻痺児の異常姿勢緊張に関する知識を十分身につけることであるが,後者に関しては,Bobath夫妻の著書を参考に解説を加えた.最も大事なことは,整形外科,産科,小児科,脳神経科,保健所,リハビリテーションスタッフとのチームワークであることを最後に強調した.
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