Japanese
English
講座
ファシリテーション・テクニック(その4)
Facilitation Techniques (part 4)
上田 敏
1
,
寺山 久美子
2
Satoshi UEDA
1
,
Kumiko TERAYAMA
2
1東大病院リハビリテーションセンター
2東京都心身障害者福祉センター
pp.37-44
発行日 1968年10月9日
Published Date 1968/10/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100150
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅱ.Bobathの体系
Bobathという場合には,Berta Bobath(ベルタ・ボバス)女史をさすことが多いが,じつは女史の仕事の多くは夫君のKarel Bobathとの協力でなされたものである。女史はドイツ系,ご主人はチェコ人であるが,イギリスに居住するようになってからはともにながい。女史は理学療法士,ご主人は医師(神経学者)であり,現在は女史はロンドンの“西部脳性麻痺センター(The Western Cerebral Palsy Centre:20,Wellington Road,London,N. W. 8.)”の所長であり,夫君のKarelはSt. AlbansのHarperbury病院脳性麻痺科の主任で,同時に女史の主宰するセンター顧問医をも兼ねている。このコンビから有名なBobathの理論および治療テクニックが生まれたのであり,これは2人の共同製作であって,どちらがどれだけ貢献したのかを判別するのは今からは必ずしも容易ではない。しかし,想像するに彼らの体系の基本をなす臨床経験はやはり女史のPTとしての日々の仕事の中から得られたものであり,その理論化の過程でご主人の協力が大きかったのではないかと思われるのである。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.