プログレス
リウマチ(2)/児童精神衛生における最近の諸問題(2)―未熟児の母親の心理
岡崎 健
1
,
池田 由子
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター 七沢病院膠原病科
2国立精神衛生研究所 児童精神衛生部
pp.116
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101850
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いわゆるリウマチと神経痛は,痛みという点だけで共通した別の疾患であり,素人のいうリウマチの中にはいろいろな疾患がごちゃまぜにされていて,医師でさえはっきり区別出来ないことがある.あらゆる疾患が含まれている可能性がある以上,どこの温泉がリウマチに効くとか,この薬がよいとか,ハリ,灸でリウマチや神経痛が治ったというのはナンセンスである.我々が診ている患者でも,しばしば無責任なお世話やきに勧められて,高い器械を買わさたり,遠方まで出掛けて高い治療を受けている人がいる.単なる疲れや筋肉痛ならともかく,我々が苦労して治療しても進行が止められない慢性関節リウマチがもし治るなら,私が行って教えを請いたいし,ノーベル賞も間違いないと思う.本当に治るなら,治療法を一人じめにしないでぜひ公開して欲しいと思っている.リウマチ,神経痛は気候に左右され,疼痛が自然に寛解したり,精神的なことでも影響を受けることが多いので,宗教家に利用されることがある.医師との信頼関係が悪い場合,精神的因子は大いに影響があり,まわりのものがうっかり発した言葉で,患者がdepressiveになり,症状も悪化するので注意しなければならない.
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