プログレス
リウマチ(1)/児童精神衛生における最近の諸問題(1)―被虐待児症候群(The Battered Child Syndrome)
岡崎 健
1
,
池田 由子
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢病院膠原病科
2国立精神衛生研究所児童精神衛生部
pp.38
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101831
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先日の新聞によると,日本はついに世界一の長寿国になったそうだ,まことに喜ばしいことに違いないが,逆に,老齢化が社会的諸問題を提起したばかりでなく,医学的にも,病気のパターンを変えつつあることは事実である.感染症,悪性腫瘍,循環器疾患など,生命に直接関係がある疾患がコントロールされ寿命が延びたが,いわゆるリウマチ性疾患のように,生命を直接脅かさず,人間をじわじわといじめる病気が,平均寿命と並行して確実に増えつつある.若い人が罹患した場合も,それだけ長期にわたって病気と共に一生暮さなければならないので,いかに対処していくかが重要な問題になってくる.
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