プログレス
リウマチ(4)/児童精神衛生における最近の諸問題(4)―子どもの自殺
岡崎 健
1
,
池田 由子
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢病院膠原病科
2国立精神衛生研究所児童情神衛生部
pp.260
発行日 1979年4月15日
Published Date 1979/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101890
- 有料閲覧
- 文献概要
慢性関節リウマチ(RA)の経過はさまざまであり,教科書に書いてあるように,関節病変が必ずしも対称に来るものでもなければ,常に進行性でもない.十代の3~4年で両手関節が骨性強直したRA患者が,その後完全寛解し,結婚,子供を生んで五十代になり再び各関節に炎症が現われたり,20年前に両膝に関節液がたまり,御主人がかかえてトイレまで運んだほどの患者が,現在膝は全く正常で,手,肘などに変形,拘縮がひどくなった例,10年間ほとんど進行しなかったRAが,その後急に悪化したものなど,治療の方法いかんにかかわらず多彩で不思議な経過を示すことがある.従って,同じ人の左右の膝でさえ,controlled studyの対象にならず,この関節は自分がこの治療をしたからよくなったなど単純に信ずる人は,RAの自然経過をよく知らない人に多いのである.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.