プログレス
リウマチ(6)/児童精神衛生における最近の諸問題(6)―集団療法
岡崎 健
1
,
池田 由子
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター 七沢病院膠原病科
2国立精神衛生研究所 児童精神衛生部
pp.420
発行日 1979年6月15日
Published Date 1979/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101928
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慢性関節リウマチ(RA)のリハビリテーションを永くやっていると,それなりの悩みが出て来る.それは,関節を固まらせて痛みをとり,寝たきり患者にして,合併症である感染症,褥瘡などで,生命に対する予後が悪かった昔は,問題にならなかったことである.
関節を何とか動かし続けることは大切で,ADLを保つために必要であるが,体重をかけたために,股関節では骨頭がくずれたり,骨盤内に突出(protrusio acetabuli)したりし,膝は骨がすりきれてX脚がひどくなったりする.人工関節はまだ経験が浅く,RAがどんな経過をとるか予想出来ないので,初期に挿入するわけにいかず,耐久年数も考えて,若い人への適応は慎重にする必要があるなど,まだ決定的な結論が得られない.
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