Japanese
English
研究と報告
精神分裂病者の就労と予後についで
Prognoses and Successful Job Placements of the Schizophrenic Patients
平尾 一幸
1
Kazuyuki HIRAO
1
1国立犀潟療養所
1Saigata National Mental Hospital.
pp.59-64
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101837
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Ⅰ.はじめに
精神分裂病者のリハビリテーション計画において,就労問題は大きな位置を占める.現職復帰や家業従事できる者については,退院後の予想される問題について指導,教育も比較的容易である.しかし,退院後の職場が未定の者に対して,退院後に直面するかも知れない具体的な問題を想定して,訓練を行うことは難しく,院内作業療法活動も漠然としたものになり易い.また,作業療法担当者がどの辺まで就労援助すべきか,患者のレベルや痛型などによって就労に適した職種があるのか,といった問題がある.これらの点を明確にする目的で,精神分裂病者の退院後の状況を調査し,①職業と予後,②作業療法活動と就労等について若干の分析を試みた.
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