Japanese
English
研究と報告
精神分裂病者の結婚について
On the Marriage of Schizophrenic Patients
中沢 正夫
1
,
伊勢田 堯
1
,
湯浅 修一
2
Masao Nakazawa
1
,
Takashi Iseda
1
,
Shuichi Yuasa
2
1群馬大学医学部精神神経科
2東京都精神医学総合研究所
1Dept. of Neuropsychiatry, Gunma University School of Medicine
2Psy. chiatric Research Institute of Tokyo
pp.371-378
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202464
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I.はじめに
本論文は,分裂病者の結婚について,その全般を論ずるものではない。現実に起こった結婚問題について著者らの経験の中から,いくつかの知見を述べようとするものである。
分裂病者の結婚についての従来の研究6,9,10,12,13)は多く統計的研究である。これらの諸報告は,分裂病者の婚姻率は一般平均より低いとはいえ予想以上に高く,一方,離婚率も高く,少なくともわが国では女性で極端に高いことを示している。しかし,彼らの結婚生活の実態については,ほとんどわかっていないといってよい。
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