Japanese
English
研究と報告
ナイトホスピタルを実施した精神分裂病者の予後について
On the Prognosis of the Schizophrenic Patients given Night Hospital Treatment
山村 道雄
1
,
米倉 育男
1
,
平野 千里
1
,
大槻 信子
1
,
秋浜 雄司
1
,
片山 正彦
1
,
大野 勇夫
1
,
繁原 賢吉
1
M. Yamamura
1
,
I. Yonekura
1
,
C. Hirano
1
,
N. Ootsuki
1
,
Y. Akihama
1
,
M. Katayama
1
,
I. Oono
1
,
K. Shigehara
1
1岐阜精神病院
1Gifu Mental Hospital
pp.746-750
発行日 1966年9月15日
Published Date 1966/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201064
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I.はじめに
精神障害者,とくに精神分裂病者の予後に関する報告は多数見られるが,その概念の不統一や調査方法の相違などから大きな差があり,向精神薬の使用,精神療法,リハビリテーション療法など各種治療によつて予後判定はさらに複雑となると考えられる。しかも,これらの治療因子が精神分裂病の予後にいかに関連するかを明らかにすることは,きわめて困難であり,わが国においてはこのようなこころみはあまりなされていない。
われわれは,43名の精神分裂病者にnight hospital(以下N. H. と略す)で病院外のcommunityとの接触を得しめ,それによつて患者がいかに影響されたかの予後調査を行ない,若干の知見を得たので報告する。
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