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講座
教育学シリーズⅤ 教育心理学(2)―人間の成長と学習
Development and Learning of Man
松本 憲
1
Akira MATUMOTO
1
1慶応大学文学部
1Keio University.
pp.569-574
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101737
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Ⅰ.前回とのつながり
前回の教育心理学Ⅰでは,教育心理学という場合の「教育」とは何かという,わかったようでわからない根本的な問題を吟味してみた.そして,教育心理学が「よくなろうとする人間」と「よくしようとする人間」とのぶつかり合い,あるいは相互作用の学であるということと,ぶつかり会う人間の三核構造(相互性・効用性・無矛盾性)の理論を紹介し,それがたとえば自閉症児の症候の説明原理として至極有効なことを述べてきた.今回の問題は,こうした教育心理学や人間のとらえ方でもっていわゆる教育心理学の基本的な研究領域である成長・発達,学習がどう説明でき,どういう研究をめざしたらよいかということである.つまり,私たちの仮説をどう実証するかの問題である.
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