とびら
理論と臨床
今村 哲夫
1
1東京都心身障害者福祉センター
pp.517
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101727
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とかく理論的な仮説から治療法を生み出すことが困難であることは筆者も経験中である.臨床の結果と理論(いや理屈?)とがくい違うのは筆者の頭が悪いからであろう.
しかし障害をいま欠損機能と考えると,これを治療しうる筈もないのである.多種多様な訓練法が,諸外国でも創り出され,その背景をなす理論は肢体不自由以外の場にも,数多くわが国に紹介されてくる.気をつけなければならないのは,その効果判定法などに到るまでもなく,まったくかけ離れた理論が持ちこまれることにある.ついでにいえば,これこれの通り訓練しないと駄目ですよという決着までついているものがある.
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