看護教育方法変革の現状と問題点
Ⅴ.わが国における教育機器利用の現状
中西 睦子
1
,
高橋 園子
2
,
宮里 和子
2
1神奈川県立衛生短期大学
2国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.153-164
発行日 1976年3月25日
Published Date 1976/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906969
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はじめに
われわれは,さきに‘看護教育方法変革の現状と問題点’と題して,わが国の現状を文献上からとらえようと試みた(看護教育,Vol. 13 No. 8).しかし,それによって現状が十分に解明されたわけではなかった.そして,教育方法の変革という視点からわが国の看護教育を論ずる以前に,もっと着実に変革の基盤が存在するかどうかの観点やら,実態を明らかにすることが必要ではないかと考えた.
もし実態が解明されれば,現時点においていまひとつの意義を併せもつものと考えられる.それは,昭和42年の新カリキュラムの発足が,同時に,看護教育を名実ともに教育としての機能を果たすべく意図されたものであり,その教育を充実して行うための諸条件のひとつの側面が明らかになるからである.したがって,看護教育における教育機器の利用に関する調査は,次のような目的をもって行ったものである.
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