Japanese
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特集 理学療法最近の進歩
Isokinetic Exercise等運動療法の実際―その効果について
Practice and Its Effect of Isokinetic Muscular Contraction
谷岡 淳
1
,
倉石 健二
1
,
大黒 篤
1
,
山下 政子
1
,
高橋 護
1
,
津久井 まりゑ
1
,
篠崎 直子
1
,
島田 孝
2
Jun TANIOKA
1
,
Marie TSUKUI
1
,
Takashi SHIMADA
2
1自治医大附属病院リハ・センター
2Long Island大学
pp.13-17
発行日 1977年1月15日
Published Date 1977/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101396
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はじめに
筋肉の収縮タイプにはいろいろあり,それに対する訓練方法と同時にそれ等に対応する訓練効果もすでに報告されている.しかし,それぞれの訓練の方法とその方法とその効果の判定に関しては諸家によりまちまちであるのが現状のように思われる.すなわち,isometric contractionで訓練を行えば,isometricな効果,言い代えれば筋張力の増大は得られるが,筋持久力とか心臓血管系に対する影響は乏しい.また,isotonic contractionの訓練ではperformanceそのものは改善するが,最大筋力の発生には欠ける,等々の一長一短が挙げられる.そこで,これらの長所を踏まえた上で,より合理的に筋の訓練効果を期待する筋の収縮形態が浮びあがってきた.それが本誌その他ですでに紹介されているisokinetic muscular contraction等速運動性収縮である.この収縮タイプを中心にして末梢神経損傷に侵されている筋の運動療法につき以下論じてみたい.
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