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研究と報告
遊脚相コントロール義足の評価―空気圧シリンダー(H.R.C.)の使用経験より
Evaluation of the Swing Phase Control Knee.: By experience With H.R.C. Pneumatic cylinder
鈴木 重行
1
,
西岡 正明
1
,
三橋 保雄
1
,
中村 幸夫
2
,
雨森 邦夫
2
Shigeyuki SUZUKI
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
2兵庫県リハビリテーションセンター義肢装具開発課
pp.317-321
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101211
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はじめに
空気圧による遊脚相コントロールの義足はHosmer Pneumatic Swing Control Knee Unit,Blatchford Pneumatic Swing Control Knee1)2)として発表され,諸外国ですでに市販されているが,我が国では,その重要性すら未だ一般に認識されていない.
当センター義肢開発課の研究の結果,可変抵抗特性を有する空気圧シリンダーを用いて遊脚相コントロールを行なう膝機構を開発した.一般に空気圧シリンダーによる遊脚相コントロールの特徴は,踵の過度挙上を押さえ,加速を助け,ターミナルインパクトを防ぐことである.この特性に加えて当センター開発の膝機構の特徴は,下腿の振り出しの速さを状況に応じて装着者自身が,簡単に調節できることである3)4).
今回の目的は,本空気圧シリンダー(Hyogo Rehabilitation Centerを略して以下H.R.C.空気圧シリンダーとする)の使用経験より,遊脚相コントロール義足の評価を行なう事である.
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