一頁講座 トランスデューサーの各種・9
ノズル・フラッパ―(偏位―空気圧変換器)
土屋 和夫
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1労災義肢センター
キーワード:
トランスデューサー
,
ノズル・フラッパ
Keyword:
トランスデューサー
,
ノズル・フラッパ
pp.775
発行日 1975年9月10日
Published Date 1975/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103404
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A.原理
今までは諸量を電気量に変換するトランスデューサーばかりであったから増幅器その他を含めると比較的高価格になり,しかもエレクトロニックスに弱い場合,手が出し難いおそれもあった.そこで今回は,空気圧を用いて偏位を空気圧に変換するトランスデューサーについて述べる.
これは,エア・マイクロメータと同じ原理で,ごく微小な偏位の測定に利用できる.圧縮機(コンプレッサ)があれば,ガラス細工で簡単に作ることができる.図1に示すように,フラッパと称する薄板が左右に動くと,これに正対しているノズルとの間隙が変化し,噴出孔(ノズル)内部の空気圧が大きく変化することを利用している.いわば,空気の洩れ工合が,フラッパとノズルの距離によって変化するのを利用している.
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