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講座
運動学シリーズⅠ 歩行(3)
Kinesiology of Gait
松村 秩
1
Satoshi MATSUMURA
1
1都養育院付属病院リハビリテーション部
pp.303-308
発行日 1975年5月15日
Published Date 1975/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101010
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Ⅱ歩行の基本的事項
5.歩行における筋の活動様式
(つづき)
5)外転筋群
立脚相において,体重が負荷されるとき,重心の垂直線は体重支持側の股関節の内側を通る.したがって,重力は体重支持側の股関節を内転するように働くため,外転筋はその重力に抗して股関節を固定するように活動する.
股外転筋の最大活動は立脚相の下肢に体重が負荷されるときと,また,遊脚相側の骨盤が下方に傾斜するのをコントロールするときに生じる.
歩行速度が増大すると,外転筋の活動も比較的増大するし,また坂道を昇って歩くときには最大に活動する.
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