Japanese
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講座
運動療法の原理(1)
The principles of physical therapy (Part 1)
松村 秩
1
Satoshi MATSUMURA
1
1リハビリテーション学院理学療法部
pp.39-43
発行日 1969年12月9日
Published Date 1969/12/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100270
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はじめに
理学療法において運動療法は最も重要な治療方法の1つであり,手段である.運動療法は体育学の運動教育から発展したものであり,運動方法の基本的原則も運動教育のそれと多くは同じであるが,再教育(re-education)という点でその方法と技術は異なっている.
筋再教育とは一般的には骨格筋の随意収縮による運動の回復と発達を意味する.筋再教育には次のことが目標としてあげられる.
(1)随意的な収縮を回復発達させ,そして行なう運動を理解させる.
(2)機能的な運動パターンに合致するところの筋力,耐久力,協調などを増大させる.
疾病,外傷,変形によっておこった機能の低下を運動療法によって回復させるのであるが,その機能の回復と発達は筋に随意収縮をひきおこし,運動を行なわせることによってその筋に再教育を行なうことである.
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