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読者の声/法の矛盾とその打開―無資格者に資格を! そして業務独占化を急げ!
pp.188-189
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100797
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- 文献概要
矛盾という言葉が今日ほどあらゆるところで,しかも公然と表面化したり,あるいは潜行したりしている時代はないだろう.その代表的なものに政治があり,そこから生まれた矛盾はそれこそあらゆるところに波及し,矛盾が矛盾を呼んで,言うなれば矛盾なくしてこの世は成り立たないもののようにさえ思われる.私たち自身その矛盾を肯定してしまい解消できないものと決めつけてしまっているのではあるまいか.
この政治そのものに矛盾があるから,いわゆる“ザル法”と呼ばれる法律が次々に成立しているわけである.中でも政治資金規制法などはその好例で役に立たない形だけのものになっている.このザル法の一つに“PT・OT法”があることも忘れてはならない.なるほどこのザル法も例外なくその主旨は実に立派で「業務が適正に運用されるように規律し医療の普及および向上に寄与することを目的とする」と言っている.
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