The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 22, Issue 2
(February 1988)
Japanese
English
特集 業務独占
作業療法と業務独占
Monopolization of Professional Practice: Occupalional Therapy and Monopolization of Professional Practice
古川 宏
1
Hiroshi FURUKAWA
1
1神戸大学医療技術短期大学部
1School of Allied Medical Sciences, Kobe University.
pp.89-96
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103965
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.初めに
編集子より「作業療法と業務独占」という難しいテーマを与えられた.業務独占を望むことは専門職集団としては当然の要求であるが,医療全体が目まぐるしく変わるこの時期にすでに20年も名称独占で経過している作業療法士が業務独占を言い出すと自分たちの利益ばかりを追求しているとの指摘を受けかねない.しかし,業務独占でないため作業療法の将来に不安を抱いている作業療法士が数多くいることも事実である.お叱(しか)りは覚悟のうえで,作業療法の業務独占について①法律面,②業務内容面,③マンパワー面,その他から私の思うことをまとめて,たたき台として諸先生の御意見,御指導を受けたい.
なお,業務独占はあくまで日本の医療界全体の中での問題なので,専門職,資格制度,職業集団に対する考えかたに違いのある外国の例は意識的に除いた.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.