特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅷ 社会復帰
扉
pp.559
発行日 1971年11月9日
Published Date 1971/11/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100524
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リハビリテーションとは単にPT・OTを行なうことではない.リハビリテーションを忘れたPT・OTは‘治療’にすぎず,ときにはPT・OTを続けることがリハビリテーションに逆行することさえある.リハビリテーションは患者(障害者)の社会復帰を,しかもできるだけ早く‘戻す’ことを目標とする.PT・OTもSTもその線に沿って行なわれるのであり,‘治療’に埋没してしまうものではない.その意味ではとり立てて社会復帰という様なセクションを立てる必要もないかもしれない.しかし,ここでは,リハビリテーションの最終段階で力を発揮する職業カウンセラーの立場からみた.社会復帰の問題をとりあげた.脳卒中患者の社会復帰への道はやはりけわしい.PT・OT・STたちと,ソーシャルワーカー,職業カウンセラー,臨床心理担当者たちとの協力,そして,社会全体の協力こそがこの分野ではもっともっと必要なのである.OTの部の寺山論文とあわせ読まれんことを希望する.
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