特集 よい質的研究論文を発表するために—セミナー「How to Peer Review and Publish Qualitative Papers」より
扉
萱間 真美
1
1聖路加国際大学大学院看護学研究科
pp.87
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201608
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
研究論文は,査読を経てWebや紙媒体のジャーナルに掲載され,読む人に新しい知識や視点を提供する。著者をはじめ査読者,編集委員,編集者,編集委員長などが研究論文の採択プロセスに関与する。研究成果が発表される意義と,ジャーナルの編集方針が一致している場合,論文をより理解されやすく洗練していくプロセスを皆で歩む,協働作業である。
自分の論文が査読を経て,査読に応えて修正する間に,本当によくなって掲載されたと感謝するのは,幸福な瞬間である。しかし,その幸福を味わえている人は多くないのではないか。傷つけられたと感じたり,業績をあげるために不本意な雑誌への投稿に甘んじ,雑誌の編集方針など関心がないという場合も多いのではないか,という問題意識をもったことが,筆者が研究に取り組んだきっかけである。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.