特集 四肢まひ
四肢まひ患者の作業療法―全般的問題について
吉村 澄江
1
1伊豆韮山温泉病院
pp.269-273
発行日 1972年8月9日
Published Date 1972/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104245
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はじめに
交通事故やスポーツ外傷による四肢まひ患者の増加により,リハビリテーション医学の中で四肢まひの占める位置は,今後ますます重要なものとなろう.それと同時に四肢まひ患者の日常生活動作の独立や職業復帰の困難さに,作業療法のもつ役割は大きい.
脳卒中後片まひが入院患者の大部分を占める伊豆韮山温泉病院においても,時代の流れを示すかのように労働災害や交通外傷による四肢まひを教例経験しているのでそれを中心に,なおこの稿を書くに当たって見学させていただいた病院や施設での見聞を加えて,四肢まひ患者を取り扱う際の作業療法の一般的問題点(日常生活動作および前職業的問題をのぞく)について記す.
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