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講座
ファシリテーション・テクニック(9)
Facilitation Techniques (part 9)
上田 敏
1
Satoshi UEDA
1
1東大病院リハビリテーションセンター
pp.45-50
発行日 1969年10月9日
Published Date 1969/10/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100254
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Ⅲ.Roodの体系(つづき)
4.治療の実際(1)―運動発達の法則に沿って
治療は前回述べた“系統発生的運動発達シークエンス”に沿って行なわれる.すなわちこの発達のどの段階まで患者が回復してきているか(あるいはどこまで退行しているか)がまず診断され,ついでどの段階を確立すべきかが目標として立てられる.この場合,問題なのは必ずしも全身のパターンではなく(全身的に低い発達段階にとどまっていることは脳性麻痺ぐらいにしか起こらない),その部分的パターンでもよい.たとえばある筋について,運動機能発達の4つのレベルのうち,第1,第2のレベルでの働きは可能だが,第3,第4のレベルで働くことはできないことがわかれば,それは対応する系統発生的シークエンスのある段階の部分的パターンとしてとらえることができる.
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