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私の意見
理学療法士の統合について
On the unification of physical therapists
池田 政隆
Masataka IKEDA
pp.64-65
発行日 1968年6月9日
Published Date 1968/6/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100124
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はじめに
昭和41年7月,日本理学療法士協会が設立され,その後,日本整形外科学会,日本リハビリテーション学会も,日本の理学療法士の団体であると承認した。そして,昭和45年には,国際理学療法連盟に加盟することも決定している。まことに喜ばしい次第といわねばならない。
しかしながら,現在,理学療法士の数は493名であるのに,当協会の会員は263名にすぎない。残り230名の大半は,法の経過措置による特例受験者の母地ともいえる全国病院理学療法協会の会員であって,他は上記2つの協会のどちらにも属していない。そのうえ,当協会会員263名といっても,正規の養成機関を出た者(約30名)を除けば半数は全国病院理学療法協会の会員でもあるという複雑さである。
そして,この複雑さは,近い日,また新たな理学療法士が出てくるために一層増大するにちがいない。
長い間,わが国のリハビリテージョン医療の分野で待望されていた理学療法士が,なぜ,このように分れて存在するのか,統合を妨げているものは,一体なんであろうか。また,このような実情を解消する手段,手がかりは皆無であろうか。以上の諸点について考えてみたい。
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