カラーグラフ 目でみる耳鼻咽喉科
進行性鼻壊疽とmalignant histiocytosis
渡部 泰夫
1
,
青笹 克之
2
1大阪府立病院耳鼻咽喉科
2大阪大学第2病理
pp.932-933
発行日 1979年11月20日
Published Date 1979/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208993
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鼻腔,咽頭ときに喉頭に肉芽性病変が出現し初期の生検ではしばしば炎症像でありながら,漸次壊死に陥り,潰瘍を形成し局所病変の進行とともに全身諸臓器に異型性を示す組織球の浸潤がみられる予後不良の疾患がある。
本症の初期症状は鼻閉,咽頭痛,顔面痛,嗄声,発熱などである。予後は不良で急速にあるいは数年後突然,消化器,造血器などへの浸潤による腹膜炎,腸穿孔,黄疸,出血などにより死亡する。
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